完全に放置してましたね……

 なぜか身辺多忙ですっかり更新できなくなっていた。2022年、今年始まってすでに4日目に突入しているが、冬休みの学校の宿題をひたすらやっている感覚に襲われている(実際、間違いではない)。
 Twitterの壁打ちアカウントの方で、1月1日、2日、3日、めちゃくちゃでもなんでも良いので、とにかくラクガキを毎日1枚アップロードした。これが存外にキツかった。絵が下手くそとかそれ以前に、書く時間を捻出する難しさを感じた。別にダラダラとインターネットするのを30分でもやめれば……と思うのだが。
 今は無理やり3日続けたので良しとしたい。4日目以降、本当に時間が無い時は○だけ描いてアップロードしようかと思う。長年生きてきて、それすら難しいこともよく知っている。
 適当なラクガキを線画にして、色塗って、効果を付けて……という作業にたどりつけるのはいつになるのだろうか。毎日きれいなイラストをアップロードしてくださる先生方に多大な感謝を申し上げる次第。
 話はめちゃくちゃ変わるけれど、造形とかクルマとかを趣味にしている人は、イラストはじめても上達がはやそうだなと感じる。空間認識の差?絵を描く際に、対象、立体物の裏側がどうなってるか想像できないとダメですよ的な話を聞いたときは(出典不明)、もうそれだけでお手上げだった。

 今年はもう少しマメに更新したいけど、結局次の更新が1年後になるかもしれない。おわり

2021年1月クール・アニメ視聴メモ

 いったん東京に戻ってきて1週間、やはりこっちではリアルタイムでアニメ見ることができて良いなと思う。途中からなのにアニメ見る癖やめたい。「お前アニメ部やめろ、やる気あんのか?」ってアニメ部部長から詰められてます。また3月中旬以降は見れないかも。地方でアニメ見てない間は(仕事用の)読書が割と捗りました……。

 エントリにするほどじゃないけど以下は自分用のメモ。

(途中からの話を1話分2話分見た)
ウマ娘2期ライスシャワー(8話)……トウカイテイオー(9話)……。
裏世界ピクニック駒込アズズみたいなのがいる。 M・A・Oだと思ったら日高里菜だった。
アズレン:裏世界の後の惰性で流す。
アイドリープライド:力と力のせめぎ合いがヒリヒリして良いと思ったり。
無職転生:えっちだね……。
のんのんびより3期:実家のような安心感。
ゲキドル:宿のBSで視聴。5話ゾクゾクした。

(見たいけど現時点で見ることができていない)
ゆるキャン2期:特にコメントなし。犬子っ!!!!
ひぐらし:シャンデリア百合心中って何???
五等分の花嫁2期:余裕があれば
ワンエグ:余裕があれば

(その他)
たとえばラストダンジョン前の~:OPで高まり…この布陣でもっとアニソンつくってほしい。
プリチャン、ミュークル、アイカツプラネットの積み分を崩していく所存。


なんやこの人生……
なんやこの人生!!!!!

『たまゆら』を見て?竹原をぶらついてきた話

 某地方にしばらくの間滞在することとなり、そのついでで某日に竹原に行ってきました(状況が状況ではあるのですが……)。二日酔いのグロッキー状態かつ天候も微妙でかなりインスタント巡礼で恐縮です(作品との比較もまったくないですお恥ずかしい)。以下備忘録。

 一応、たまゆらの巡礼ということになるのでしょうか?2期を見たっきりであまり記憶が……。観光案内処でもらったマップに沿って中心部をぶらついてきました。

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 竹原駅を降りてすぐ、「おかえりなさい」の文字。※撮影したのは帰るとき。

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 商店街ではなく、東(郵便局の方)に進み、礒宮八幡神社に。ぽって達が初詣をした神社。

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 こ、これはももねこ様……。ご当地ゆるキャラになっていっているのだろうか。

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 国道185号線を北上し、道の駅たけはらで休憩。たまゆらの看板がお出迎え。

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 町並み保存地区に到着。このあたりは旧笠井邸(微妙な写真しかなかった……真ん中の方)。「私達展」の開催場所。

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 ひたすら本町通りを直進。西方寺に到着。石垣が立派?

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 西方寺からさらに上へ登っていく。ぜえぜえ……。

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 普明閣に到着。市内を一望できるスポット。

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 西方寺の向かいにはほぼろのモデルの「ほり川」。あいにくランチタイムは終わっていた。

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 さらに通りを直進。途中、町並み保存センターに寄って休憩。憧憬の広場に到着。当たり前だけども竹トンネルは無く、竹鶴政孝・リタ銅像がお出迎え(マッサンのモデル)。(今更ですが)お酒とか塩が有名な町。

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 隣の歴史民俗資料館で少し休憩+お勉強。賴惟清という江戸時代後期の偉人には春水(当時著名な儒学者)・春風(医者)・杏坪(広島藩儒学者、『芸藩通志』の編纂)という3名の子息を育てた(次男は早世)。春水の息子が賴山陽で、『日本外史』を執筆。

 資料館と修景広場の間の小道と坂道をあがっていくと、おかかえ地蔵が見えてくる。これ実際に抱えてみましたが重すぎました(ひ弱)。

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 本町通りの終着点?胡堂。

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 胡堂のあたりを右折して照蓮寺。大晦日のシーンで登場。

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 楠通りの方に出て、旧日の丸写真館に。

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 その後は帰りの電車の時間もあり、新港橋を渡り、あいふる316商店街を足早に抜けていく。各キャラのパネルが店先に飾ってあった(写真無し)。商店街はなんというかひっそりとしており、中島愛の「夏鳥」だけが通り一帯に流れていた……。

 保存地区以外も機会があれば行ってみたい。本当に「ただ行ってきた」だけの記録で恐縮ですがそれでは……。

『おちこぼれフルーツタルト』を見て小金井散歩に行ってきた話・その2

 これもこのあいだの話で、東小金井と武蔵小金井でコラボしているおちこぼれフルーツタルトのポストカードをもらってきた+パネルを拝んだ(The 観光のまなざし by アーリ)。ただ単に該当の店舗で買い物をしただけとも言う……。一応記録だけ残しておきたい。これもコンプリートとはいかず中途半端(はだめしが休業、つくば観光タクシーは使わず)。以下、まわった順(※複数日にわたる)。

(1)桜衣乃(ブックスキャロット駅前店)

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 残念ながらブックスキャロットは2020年末をもって区画整理のため閉店とのこと。少しずつ街の様子も変わっていくのだろうか……。

(2)関野チコ(est gracieux東小金井店)

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 ブックスキャロットから北に少し進んだところにある美容院。ちょうど下校時刻で、パネル撮影は学生がはけてから……。(あと気恥ずかしくて11月は行けなかった。)

(3)緑へも(菓子工房ビルドルセ)

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 11月に引き続いてビルドルセ(東小金井駅南)。残念ながら黄金井パフは売り切れ。パネルはへもちゃん。11月ははゆちゃん。はゆへもなんだよなあ(?)。

(4)前原仁菜(コガネイチーズケーキ)

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 ビルドルセから東側に進むとコガネイチーズケーキ。お店は地下なので一瞬見逃した。レジが混んでてなぜかお茶っ葉だけ購入。

(5)関野ロコ(燻薫~Kunkun~)

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 駅から南に商店街を進んでいくとロコ先輩。ちっちゃいね(ちっちゃい言うな)。ベーコンの燻製を購入。

(6)本町利音(六甲山)

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 ポストカードのみでパネル無し。「ちゃうねん ウチはイベント絵なさそうなキャラやし…(でんがな?まんがな?)」(原作4巻p96)。お好み焼き(ミックス)おいしかったです。持ち帰りのパックで「四角いかたちしているな」と思ったけど、お店で焼くときも四角いらしい。あとこの日は写真を撮るのを忘れたけど「料理人のいる魚屋 かず家」で東リリポストカードをもらう。元気な店で、板前さんたちもおちフル見ているらしい?(他のお客さんとの会話の盗み聞き)

(7)中町ぬあ(桜天然酵母パン びおりーの)

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 休日臨時営業が終わる頃に滑り込みで訪問。ジンジャーシロップを購入。

(8)中町るあ(真打ち登場 武蔵小金井店)

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 巷で話題の高級食パン店?

(9)貫井はゆ(Wild Cherry Blossom-HOSTEL)

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 ロビーがおちフル仕様。なお、ぬあ、るあ、はゆのポストカードは武蔵小金井周辺のお店で入手。

 最後に、いただいたポストカード。1月もキャンペーンはあるようだけど、今月は自分が東京を離れているのと、状況が状況なのであまり出歩かない方が良いかなと思いつつ……むずかしいところ。

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 アニメ放送は終わってしまったけど、原作は続いているし、末永く愛されてほしいと願わずにはいられない(鷲宮のかがみん的ポジでも……)。
 

 それから、結構自然を大事にする(自然派?な)お店たちが印象的だった。武蔵野周辺の風土的なものもあるのだろうか。この作品をきっかけに小金井周辺のことももっと知ってもらえると良いですね(きれいなまとめ)。

 11月に行ったときの備忘録は↓に。

 

dieinselisland.hatenablog.com

 

『戦翼のシグルドリーヴァ』・館山をぶらついてきた話

 だいぶ前の話になるが、シグルリ巡礼?に行ってきた。「?」がついているのは、仕事も兼ねて行ったということもあり、また巡礼自体も割と中途半端になったからである……。特に宮古のパネルを展示している城山公園の館山城が休館でもったいないことをした……。以下、写真と一言コメント。

 (1)館山駅舎内にはクラウのパネル。人の目を気にしてしまい遠くから……。

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 (2)ちょうど当日は駅の外壁工事中だった。

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(3)園香のパネルはバス待合所の中に。おみやげ屋の店員さんがラッピングバスの時間とかを教えてくれたり親切にしてくれた。

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 (4)バス待合所だったと思うけど、窓に設定などを貼っていた。

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 (5)宿に向かう道すがらの海岸から一枚。千葉のハワイ。

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 (6)観光協会に飾ってあった小町のパネル。ここで自転車を借りることができる。

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 (7)まずは渚の駅たてやまに。写真を撮らなかったが、さかなクンの絵等の展示会をやっており、それなりに人が集まっていた。

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 (8)渚の駅内にはアズズのパネルが。アズズっ!!!!

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 (9)渚の駅内の休憩室もシグルリ仕様。

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 (10)渚の駅から城山公園へ。先述のとおり、館山城博物館が休館……。宮古ごめん……。

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 (11)城山公園(山頂)からの眺め。

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 (12)これは別の日に行ったのだけど、5話で出てきた「おさかな倶楽部」。アブラボウズは食わず……(観光客向け?のふつうの定食を食べる)。

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 相変わらず巡礼というか旅行がへたくそすぎて泣けてくる。今年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

『D4DJ First Mix』第5話「One and Only」感想メモ

 

1 感想とか(だらだらと)

 5話を見ました。いくつか感想メモ。承認欲求の強いむにちゃん、かわいいですね。感想おわり。「これはっ!」って場面を切り取って云々するよりかは、以下だらだらと流れに沿いつつまとめている感じです。

 はじめに。「『むにちゃんすごい』じゃないといやなの」というむにちゃん、母親の愛が足りてなさそう。後で出てくるむにハウス(というかマンション)を映すカットでコンビニの方が目立ってたり、麗との夕食がレトルトカレーだったり、お風呂の後にポテチ食べてたり、これ麗の手料理チャンスでしょ。母の味……。

 喫茶バイナルでのシーンの流れについて。うさみみでは「根本的な解決になってない」、とにかく褒められたいということで、VJだけじゃなくボーカルもやると言い出すむに。新曲を作る流れになり、話は麗に振られる。むにのための新曲のイメージをめぐって、むにと麗はまだお互いをわかっていない、だからりんく曰く「お泊りすれば」ということになる。この一連のスムーズで〈自然な流れ〉、実質この回(というかこの場面)自体がバイブス上げていくためのVJ的な映像でしょ……VJ知らんけど。こんな短時間で3つもイベントごと起こして展開させていくの手練だね。(あとりんくとむにの幼少期お泊り回想映像流さんかい。)

 いざお泊り。麗を待っているむにが完全にはじめてのデリヘル待ちで緊張しているように見えてくる。そもそも友達をお泊りで呼んだことがない。麗が来たら来たで無言で気まずいむに部屋。ゲームでもしない?ということでリビングに移動する2人。食卓の背もたれのある固いイスに座ってゲームするのって絵として珍しい?(地べたに座ってやる感じしませんか)。いずれにせよ彼女らは2人とか多人数で遊び慣れているわけではない。それでも少しずつ打ち解けていく感じ。夕食は先述のとおりレトルトのカレー(省略)。

 麗のAmazonアカウントで買ってしまったうさみみの代わりにリボンを贈るむに。「借りはつくらない女なの」と言いながら、お金返すんじゃないのかよとも思ったけど、それは野暮ってもんで、結果的に友達同士のプレゼント交換みたいなイベントをこなしていく。

 むに母からの電話。小さい頃からずっと母親は仕事で家をあけることが多いようだ。麗に言われて改めて考えてみると、風呂でひとりごつように「さみしいわけないじゃない」。ふつうにさみしいよね……。俺がママになろうか。

 風呂後にポテチを食べるむに。親に何も言われないので自由だね。麗が「いったいどういう……」と言った後に続く言葉は「教育」なのか?グッと飲み込んだのかもしれない。麗もむにもお互いがお互いを変わってるねとみなすデコボココンビ感を醸し出しつつ、親愛度が深まっていく。

 ここまでのイベントの消化をAパートでやり終えて、Bパートは作曲とパフォーマンス。作曲中の麗に話しかけるりんく。ここは麗はまだ愛本さん呼びなんだね。お泊りの夜をきっかけにむにに対しては名前呼びになったが。

 新曲について。「いろんな面があるならそれ全部がむにちゃんだよ」ものわかりが良すぎるぞ愛本……。まとまってなくてころころ変わるのがむにちゃんなんだよなあ(しったかぶり)。

 麗もなし崩し的にステージに立つことに(真秀もなし崩し的に踊ることに)。初めてのステージとボーカルでそれぞれ緊張するむにと麗。手をガシっと握り合う……。それを完全に(「尊いな……」)という表情で無言で眺めているりんくと真秀(違う)。ステージも成功、ユニット名も決まり、上々の滑り出し?でした。あとステージで慣れないパラパラをしたりうさみみポーズする真秀を見て「まほっ!!!!!!!!」ってクソデカい声出した。

 

2 その他

 :学校以外にバイナルっていう(健全な)たまり場があるのは良いですね……。そういう青春がほしかった。
 :真秀、芋ジャージでお泊り回して……。
 :麗のむにに対する印象が「猫踏んじゃった」なのはどういうことなんだろう。端的にネコっぽいのか(付けてるのはうさみみだけど)。コメディ担当、オチ担当ってことなのか(だとしたら、つくった新曲はむにの色々な面が入っていて、猫踏んじゃったよりも奥行きがあるのかもしれない)。なお、Cパートできっちりオチ担当の役割を果たしてくれました。

『ご注文はうさぎですか? BLOOM』「第7羽 今夜は幽霊とだって踊り明かせる Halloween Night!」感想メモ

 

1 母親の思い出を介して2人が出会い直すこと

 Bパートの終盤、ココアがサキ(チノ母)に対して「ちゃんと御礼を言えなかった」と言うあたりから。この時点では自らの会った誰かがサキだとは気づいていない(状況証拠を積めば、ココア自身でおそらく気づくことも可能だとは思うが、明示されているわけではない)。

 千夜「ご先祖さまも空に還っていくのね」とハロウィンの終わりを告げるなかで、チノは母親のことを思い涙ぐむ。

 ココアはサキがチノによく見せていた手からアメの出る手品を見せて元気づけようとする。

 場面は幼少期のチノとサキの在りし日の姿を映し出し、チノとココアのやりとりと重なり合う(このあたりから涙が止まらない……)。以下、ココアとチノのやりとりを抜粋する。

 チノ「母がその手品、得意だったので」
 ココア「もっとお母さんの話聴かせて」

 最初は、姉としてのココア、ないし母親の役割を引き受けているココアのことを考えていた。そういう面が無いわけではないと思うが(おおありだと思うが)、個人的には、死者であるサキの思い出を通して、ココアとチノが改めて出会い直したことが重要になるのではないかと思い直した(もちろん、「出会い直した」というほど劇的なエピソードが展開されていたわけではないが……)。

 うまく言葉にできないが、代理的な存在として疑似家族をやっていくことから一歩踏み出して、真に親愛な関係を取り結ぼうと思うなら、チノの母親とどう向き合っていくか、あるいは母親に対するチノの思いとどう向き合っていくかが、避けては通れないプロセスであるような気がしている。(そこまで重たい話ではないのは重々承知しているが。また、断片的にしか知らないのでなんとも言えないが、めぞん一刻の墓参り的なものを想起した。)「母親の思い出を話す」という対象化の作業をしつつ、ココアと一個の人格として関係を取り結ぶことは、チノの(そして翻ってはココアの)自立のプロセスのひとつであり、そのことはこの3期で展開されるチノの進路周りの話に厚みを与えているようにも感じた。


2 聴こえない死者の声を聴くこと

 千夜「ハロウィンって死者の魂が戻ってくる日よね」
 千夜「ご先祖さまも空に還っていくのね」

 ハロウィン(のお盆的機能・読み替え)に関しての解説役は一貫して千夜に任されていたふしがある。正直このことに特に意味はないと思うが、祖母(先祖)とのつながりの強さであったり、関係するのだろうか。

 このハロウィンにおいて、サキとココアが出会うある種の必然が一応はあった。ココアは魔法使いの仮装をしていたこともあり、「冥界の仲間だと誤解」させるには足りるだけの格好をしていたのだと思う(それでは、チノが魔法使いの格好をしていたら、サキと会うことができたのだろうか?それはわからない)。話の流れとしては、「チノをよろしく頼む」というのをもっていきたい、というのもあると思うが。

 サキとココアのやりとりの場面について。サキはジェスチャーでココアとやりとりをしている。ジェスチャーにともなってかすかに声が漏れることはあるが、意味のある言葉を意図的に発することはしない。このことは、ごく単純に考えるならば、死者はそもそも言葉を発することはできないという厳然たる事実を映している。生きる者は死者の言葉にならない言葉を感じ取ることしかできない。(これを書いているときに、ココアがサキのジェスチャーを勘違いするボケを、本来的には感得することのできない死者の言葉をそれでもなお傾聴しようとする行為として解釈(というか妄想)してしまい、なんだか笑えなくなってしまった。)

 その一方で、「迷子」になったココアを呼びかける3人。生者同士の声が届き、交わされること、そして生者の声によってあの世とこの世の狭間から戻ることが意味していることはなにか。死者と生者の交信とは異なり、「声」を介した呼びかけや応答は、生者のために存在している、生者の特権なのかもしれない。

 ごちうさという作品の特徴のひとつがキャラクター同士の掛け合いにあるとするならば(ごちうさに限らないかもしれないが……)、その掛け合いは生者の声によって成立しているのだ、そんなことに改めて思いを馳せた次第。

3 その他

OVAについては未視聴……。はやく見ます。
:「声」「言葉」「掛け合い」「死者」「生者」といった個々の言葉の意味合いについて、もう少し慎重に考えたい。が、そんな時間は捻出できない……。

『おちこぼれフルーツタルト』を見て小金井散歩に行ってきた話

 

1 当日の記録

 おちこぼれフルーツタルトが目下放送中ということで、舞台のひとつになっている小金井市周辺をぶらついてきた。以下、簡単な備忘録。

 東小金井駅周辺について。北口はたしかに殺風景で、駅前のロータリーは空がとても広い。ただ、駅ナカのお店がいくつかまとまっていたり、近くに食品スーパーが点在しているので、買い物や飲食には困らない。南口は、牛丼屋とか、コンビニとか、パチンコ屋が雑然としている。(そもそも近場で買い物とか行くなら武蔵境にイトーヨーカドーもあるので特に心配する必要も無い。)

 東小金井駅から小金井公園を目指しててくてく歩いていく。そこそこ距離がある。途中で「はだめし」さんで休憩する。11月分の衣乃ちゃんポストカードをもらう。

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アナタの幸せ、衣乃がイノっちゃうぞ(限界)

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はだめしのカレー


 休憩後は小金井公園まで。正面口ではなく、スポーツセンター入口から入り、つつじ山広場やこどもの広場を抜けて、正面口に戻る。一応、「聖地巡礼」のつもりではあったのだけど、写真をあまり撮っていない。(いかんせん、周辺は住宅街だったり、公園内も親子連れが多かったりで、躊躇した。)

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次回予告のアレ

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写真がヘタすぎて寒々しい光景に


 ネズミ荘(※非実在?)はおそらく小金井公園近辺にある(自信無し…)。東小金井駅に降り立った衣乃が、キャリーバッグをひきながら歩く2km弱の道のりに思いをはせる。出不精のためこうして散歩するのも久々だったが、実際の距離よりも遠く感じてしまった(はだめし経由だったので遠回りしたというのもあるが)。

 劇中でそこまでクローズアップされていた覚えはないが、上京したての少女にとって町の風景はどう見えていたのだろう。故郷の岡山と似た景色だろうか(衣乃自身は農家の出だが)。開発から微妙に取り残されてきた、あるいは傍から見ると少し放置され気味の市街地が、「おちこぼれ系」の彼女たちの住まいとなるのは、ある意味必然だったのかもしれない。

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ぬあとるあのポストカードも

 2 余談

 :自分の性格として、根を詰めて聖地巡礼することは難しそうだなと思った。作品の風景と実在の場所の重なり合いを特定することについては誰か別の人がやってくれているだろうと、(この場を借りて)多大な感謝の気持ちを捧げてみる。その意味でこのエントリーは情報量が皆無で、その点申し訳なく感じる。

 自分は舞台となった場所を歩いているなかで、作品から省かれた風景を見たり、その省かれた風景のなかにもしかしたらいる(いた)のかもしれない彼女たちのことを、あてもなく考えてさまようことが性に合っていそうだ(多かれ少なかれ、みんなそういうことをしているんだろうと思う……)。

 :小金井の歴史について。小金井公園周辺(というか真南)には玉川上水が流れている(小金井橋~陣屋橋、関野橋あたり?)。おちフルといえば聖水ネタが多いので、「水」つながりで不思議な因縁を感じてしまう(むりやり)。

 :野菜の無人販売所について。モデルとなったらしい島田園にもおちフルのポスターが貼ってあった。この野菜の無人販売所については、「江戸の農家みち」という取り組みにも参加している直売所であるということを知った。小金井公園の正門あたりを突っ切るかたちで「農家みち」の直売所がそこここに点在している。

 参考:「2015.05.06 小金井 江戸の農家みち -直売所マップ&「農家みち」という名前がついたのは(物語屋)-」『Shitteru Koganei』https://shitteru-koganei.net/archives/2136

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ここ本当に東京?

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放送終了後、ポスターが色あせていくのでしょうか…(すでに色が薄くなっている)

 

3 最後に 

 :そういえば、はゆちゃんのポストカードも手に入れた(ビルドルセさんにて)。他のポストカードももらおうと思うと、武蔵小金井周辺にもう一度行く必要がありそう。

 :ブロ子の歌はどの円盤に収録されるのでしょうか……。

『D4DJ First Mix』第2話「Next Step」感想メモ

1 「あたしとあの子」から名前呼びへ……

 多少身の回りのいろいろなことが少し落ち着いたといえば落ち着いたので、書けるうちに感想メモを残しておきたいと思います。とはいえそう頻繁には更新できないのですが……。

 D4DJの2話を見た。真秀とりんくの関係が深まった回だった。真秀は2話終盤でパフォーマンスを成功させるまでは、どうやらりんくを「あんた」や「あの子」(これは自宅にて芋ジャージで作業しているとき…)と呼んでいた。やはりこの回のハイライトのひとつは「やったな、りんく!」でお互い指を絡ませる場面なのだろう。親密な証としての名前呼び回は日本の伝統芸能……。

 この「あたし(真秀)とあんた(りんく)」「あたし(真秀)とあの子(りんく)」の関係について、まず真秀は(アフリカ帰りの)DJ初心者であるりんくを序盤のチュートリアルにおいて引っ張っていく(あるいは手懐けていく)。視聴者(というかここでは自分自身)の思考の流れも、基礎知識の有無はさておき、りんくを引っ張っていく真秀に誘導されつつ、2人を俯瞰するというよりは、真秀の目線と重なりながら、「やれやれしょうがないなあ(このいつものパターンわかってきたぞ)」と感じさせるものになっている(※あくまでもぼく自身の話)。「あの子」呼びは典型的というか、やっぱりどこかよそよそしい客体としての取り扱い方を煮詰めた呼び方だとも思う。

 そのようなチュートリアルもおそらく終わりつつあり、真秀とりんくがペアとして(そしてユニットとして)、一体になりつつあることを示した回だったと思う(今後どういう衝突なりがあるのかはさておき)。

 真秀については、非常にがんばり屋だし、徹夜するほどにはストイック(というか今回はやむにやまれぬ事情。さらにはじめてのMIX)、そして技術者というか技巧派なのだろうと思う。一方では直観派、感覚派、おそらく天才肌のパフォーマーのりんくという風に、ある種の相補う関係が存在する。(ただ、りんくは天才肌であるがゆえに、今後多分MIXなどにダメ出しをするときには彼女の言葉があまりに直截的に、鋭敏なものになりそうな気がして、少し胃が痛くなるような気もする。)

 先に「相補う関係」とは言ったものの、率直に「でもこれまほ→りんくという感情の流れがあっても、りんくからは全員万人平等な感情の流れというか非対称なハーレムがあるんでしょ(みんなに大事な貝殻配ったりするんでしょ)……知ってる……」とも思った。

 でも、MIXができたとき(「あの子」のために徹夜して……)の翌日の学校で、りんく「メールでいいのに」、まほ「聴かせたときの顔見たいじゃん」のやりとりであったり、リミコンにエントリーするときのりんく「いっしょに押していい?」(密着)とか、距離感としては(やっぱりこんなんりんまほ(まほりん?)過激派にならざるを得ないでしょ…)とも思った。関係性をめぐって頭がハッピーアラウンドしそうでしゅ~

2 その他

 :以下、例によって余談。「あんたはダンサー、あたしはDJ」(逆だったか)というセリフ回しを聞いて、「あなたがドなら私はレ」を思い出し、「実質アイカツ…」と思った(↑は単なる役割分担の話で、上にいくいかないの話ではないが)。加えて、りんくとまほのかけあいを眺めて、アイカツ好きな方は見ても損は無いかもしれないと思った。
 :アサルトリリィ、安達としまむらという強強アニメリコ(いわゆる百合というかもう少し広げて言うなら〈尊い〉同性間友情を志向する作品が続く1時間)と並び、このまま熱いデッドヒートを繰り広げてほしい(何のレースなのか)。

 :モブの顔の地味さ(すみません)の割に、身体(胸部とか)が凶暴すぎませんか。

『戦翼のシグルドリーヴァ』第5話「館山基地合流遊撃隊!」感想メモ

1 園香の見せ場回?

 この回ではやはり渡来園香の人となりがよくあらわれていると感じた。館山にやってきた天塚弥生との複雑な関係性(その関係についてはよくわからないが)ゆえに見せてしまう露骨な不機嫌さが良い意味でも悪い意味でも「こどもっぽい」と思った。

 園香は14歳の軍人である前にまだひとりのこども、少女であることを忘れてはいけない。里見司令との関係は擬似的な父娘関係でもありうる。上記の弥生との関係ゆえに園香が「逃げ込める場所がないだろう」と、わざと司令室を開けておいた里見司令。そして園香もまた司令室に入り込んでくる。(父娘関係の話からは逸れるが、部屋のソファで寝たフリをする園香がスカートの裾をぐっと直す仕草を見て率直に「やってること(司令への甘えだったり愚痴だったり)は年相応の少女だけど、身体の成長とのアンバランスさがあり、思春期少女のコケティッシュが溢れてる場面だ」と思った。が、あくまでも父娘関係、ないし上司と部下の関係に基づく信頼関係だから、一線は越えないのだろうな、とも思う。)

 続けて里見司令について。少女たちに戦闘の最前線に立ってもらうことについての自分の感覚がだんだんと麻痺していくことへの自覚がある。ラーメンの麺が伸びてしまっているのは、つい話し込んでしまい時間が経ったからそうなっただけでなく、少女たちに戦闘を任せている状況に対してすっかり馴れてしまい弛緩している(感覚が間延びしている)ことのあらわれだとも感じる。

 ただ、作戦に入る前、クラウから「わたしたちはチームだ」と言われたことは、園香に対して、おそらくクラウが館山に来る前の関係やいろいろな思いを上書きするなり整理するだけの何かきっかけになるのではないかとも思った。その意味では6話で園香の成長がどのようなかたちで描かれるのか(または描かれないのか)。

 序盤はアズズや宮古にどうしても目が行きがちだったが、園香に対してもひとつ見せ場があってよかったように思う。単純に「どういう子なのか」が今ひとつつかめていなかった。戦歴も長く、軍人としての意識もそれ相応に高い真面目ちゃん(たまに毒舌?)としての姿だけじゃない、彼女の心の揺れや葛藤が見え隠れしていていたように思う。

2 その他

 :宮古の相変わらずの直観の鋭さ。場面状況を把握する的確さ。アズズとは違う意味で頭が良い。
 :アズズのゲーム下手クソさ。三ツ星カラーズの琴葉枠…。ワルキューレを降りる選択肢だってあり得ることに対する葛藤なども(これからの)見所?
 :作画について。序盤の風呂のシーンは言うことなしです。湯船に腰掛けているクラウの腹の肉のあたりとか……アズズの後頭部とか……。戦闘が一段落したら園香も風呂シーンに……。