『D4DJ First Mix』第2話「Next Step」感想メモ

1 「あたしとあの子」から名前呼びへ……

 多少身の回りのいろいろなことが少し落ち着いたといえば落ち着いたので、書けるうちに感想メモを残しておきたいと思います。とはいえそう頻繁には更新できないのですが……。

 D4DJの2話を見た。真秀とりんくの関係が深まった回だった。真秀は2話終盤でパフォーマンスを成功させるまでは、どうやらりんくを「あんた」や「あの子」(これは自宅にて芋ジャージで作業しているとき…)と呼んでいた。やはりこの回のハイライトのひとつは「やったな、りんく!」でお互い指を絡ませる場面なのだろう。親密な証としての名前呼び回は日本の伝統芸能……。

 この「あたし(真秀)とあんた(りんく)」「あたし(真秀)とあの子(りんく)」の関係について、まず真秀は(アフリカ帰りの)DJ初心者であるりんくを序盤のチュートリアルにおいて引っ張っていく(あるいは手懐けていく)。視聴者(というかここでは自分自身)の思考の流れも、基礎知識の有無はさておき、りんくを引っ張っていく真秀に誘導されつつ、2人を俯瞰するというよりは、真秀の目線と重なりながら、「やれやれしょうがないなあ(このいつものパターンわかってきたぞ)」と感じさせるものになっている(※あくまでもぼく自身の話)。「あの子」呼びは典型的というか、やっぱりどこかよそよそしい客体としての取り扱い方を煮詰めた呼び方だとも思う。

 そのようなチュートリアルもおそらく終わりつつあり、真秀とりんくがペアとして(そしてユニットとして)、一体になりつつあることを示した回だったと思う(今後どういう衝突なりがあるのかはさておき)。

 真秀については、非常にがんばり屋だし、徹夜するほどにはストイック(というか今回はやむにやまれぬ事情。さらにはじめてのMIX)、そして技術者というか技巧派なのだろうと思う。一方では直観派、感覚派、おそらく天才肌のパフォーマーのりんくという風に、ある種の相補う関係が存在する。(ただ、りんくは天才肌であるがゆえに、今後多分MIXなどにダメ出しをするときには彼女の言葉があまりに直截的に、鋭敏なものになりそうな気がして、少し胃が痛くなるような気もする。)

 先に「相補う関係」とは言ったものの、率直に「でもこれまほ→りんくという感情の流れがあっても、りんくからは全員万人平等な感情の流れというか非対称なハーレムがあるんでしょ(みんなに大事な貝殻配ったりするんでしょ)……知ってる……」とも思った。

 でも、MIXができたとき(「あの子」のために徹夜して……)の翌日の学校で、りんく「メールでいいのに」、まほ「聴かせたときの顔見たいじゃん」のやりとりであったり、リミコンにエントリーするときのりんく「いっしょに押していい?」(密着)とか、距離感としては(やっぱりこんなんりんまほ(まほりん?)過激派にならざるを得ないでしょ…)とも思った。関係性をめぐって頭がハッピーアラウンドしそうでしゅ~

2 その他

 :以下、例によって余談。「あんたはダンサー、あたしはDJ」(逆だったか)というセリフ回しを聞いて、「あなたがドなら私はレ」を思い出し、「実質アイカツ…」と思った(↑は単なる役割分担の話で、上にいくいかないの話ではないが)。加えて、りんくとまほのかけあいを眺めて、アイカツ好きな方は見ても損は無いかもしれないと思った。
 :アサルトリリィ、安達としまむらという強強アニメリコ(いわゆる百合というかもう少し広げて言うなら〈尊い〉同性間友情を志向する作品が続く1時間)と並び、このまま熱いデッドヒートを繰り広げてほしい(何のレースなのか)。

 :モブの顔の地味さ(すみません)の割に、身体(胸部とか)が凶暴すぎませんか。