『アイカツフレンズ!』第20話「ラクロスorフレンズ!」感想(メモ)

はじめに

 スターハーモニーカップ終了。19話の続きでハニーキャットどうするか……という回。過練習のなかで「ファンと向き合えなかった」二人だけれど、「負けから何を学ぶか」ということで、列島縦断ファンミーティングツアー―嵐の始まり―を開催することになった*1。ファンミーティングに向けての特訓とラクロスの合宿が被り、エマが「悪戦くとぉ」(byおけまる)する流れとなり、結果、一度はラクロスを捨てようとしたエマだけれど、舞花とのラクロス対決により考えを改めることとなる。

 この回は舞花とエマの後輩・先輩文脈・馴れ初めがひとつの話の肝だった。1年前、「エマ先輩」の導きによって、ダンスもモデルもどちらもやるという決心がついた舞花にとっては、エマは「憧れの先輩」である*2。そして、ラクロス対決を経たエマも「いつまでも憧れてもらえる先輩でいたい」という思いを舞花に対して顕わにする。

 「何かを変えるっていうことは何かを捨てることじゃない」というエマのセリフがあらわすように、二刀流でやっていく決意を新たにするエマ、そしてそれを支えていく心づもりの舞花。以下、感想を箇条書き。(18話、19話は気が向いたらまとめたい。)

感想箇条書き

 ・ラクロスの試合とファンミーティングが被らなくてよかった(そこはたまきさんの調整手腕の見せ所だろう)。「どちらも捨てない」という方針を示してはいるが、今後もどうなることやらという不安は尽きない。冬にもスターハーモニーカップがあるということなので、おそらく冬はハニキャが優勝しそうだけれど(あ、でもリフレクトムーンもいるのか)、もう一波乱ありそうな。

・素人の舞花がラクロスをやってケガをしたら……と思うと相当ひやひやした。体を張ってでもエマを止めたかったということだと思うのだけど、結構無茶をさせる。(エマは舞花に対して「ラクロス舐めとんか!」って張り倒してもよかったのでは(過激派)。)そういえば、なぜエマはラクロスに入れ込むようになったのか。このあたりの経緯もぜひ掘り下げてほしい。今回エマの部屋と部屋着が出てきたけれど、エマのプライベートの領域を少しずつ開示していく布石のひとつになってほしい。

・先輩・後輩文脈で、「私の一番のファンの舞花」というエマの言葉が出てくるが、若干まだ実際のファンの方を向ききれていないのではないか、という気にもなった。ところどころ、ファンに対する思いやり(二刀流を応援してくれているファンに対してや、ファンミーティング会場でファンの顔を見て……のくだり)は示されているのだけど、事実上のファンの立ち入ることのできない私領域で、言葉遊び、ものの例えとしてであっても「一番のファン」という価値づけが行われることに対しては不用意ではないか、という気がした。(これは潔癖すぎるお気持ちで、理不尽なコメントだと思う……。)ということで、ハニキャの結びつきが強すぎることが存外に脆さであることは変わらないようにも思う。

ラクロス対決中のあいねの「なんで仲良しの二人がこんなことに」というセリフについて。14話の「本当のベストフレンズならぶつかったって良いんだね」というあいねのセリフを踏まえるのであれば、ハニキャのラクロス対決を見ても「あ~ぶつかりあってますね~良いですね~(目がきらきら)」ということにはならないのだろうか?まあ、シリアスな雰囲気のなかでそんなこと言おうものならサイ○パスに思われそうだけど。おそらく、14話的には「友達って良いな」という前提のもとでぶつかりあっても許される、という話で、今回はその前提が覆ってしまいそうにあいねには思えてしまったのかな。

良かった場面

 ・エマ部屋・エマ部屋着。壁は星やひまわりの模様があしらわれている。照明もひまわり。部屋着のスカート、ツインテールの広がりにあわせるように寝転んでいるなかでふんわりとしている。しんどい状況、しんどい顔のなかで、相当気を緩めている様子?

・二人の練習シーン。昼はマネージャーとして部員の洗濯物を干す舞花。白いTシャツとタオルが青空のもとではためいている。(洗濯バサミで止めなくて大丈夫?)充実感溢れる舞花の顔が映る。次に夜の合宿所の外観。合宿所の窓に明かりが灯っている。昼間のタオルの形と窓の形が頭のなかで地続きになる感じ。タオルと窓の視覚的な重なりについて、タオルは舞花とラクロス(部)をつなぐ窓のようにも思えた。続けて合宿所の明かりを頼りに練習するハニーキャット。難しい動きをしてはいないが、合宿所の明かりと二人のシルエットのメリハリで影絵のようになっている。

・書き文字の特徴。あいねは丸文字?みおはまあ、普通。舞花は達筆系?エマはでかい(フリップでは)。結構形を崩さず基本に忠実な感じがする。

・月野ツカサちゃん。顔が良い。今日はね、顔が良い~レインブーツでしょ顔が良い~(某プリキュア替歌)。

・その他、資料集。

【雑誌の表紙】
Preview…(※右側見切れて読み取れず)
アイドル専門雑誌 月刊iDOL 月刊アイドル
■特集 ゼロから始めるアイカツ!
日向エマ 蝶乃舞花 ハニーキャットの二人が思い描く未来――
2ヶ月連続表紙
HoneyCat(※ロゴ)
二人のソロ活動から結成
そしてベストフレンズレアドレス
全てを語り尽くすハニーキャットの全軌跡

*1:舞花的には「ファンまつり」とも言う。東映まんがまつりみたい。

*2:当時はエマも「舞花ちゃん」呼びだった。