『アニマエール!』第1話「はじめてのチア」感想メモ

はじめに

 2018年10月~12月(一部2クールだか4クールだかの放送)期の深夜アニメの放送が始まり、だいたい1話終わった頃だと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

 振り返れば8月は猛暑で体調を若干崩しがちだったのだと思います(多分……)。9月は多少過ごしやすくなったとはいえ、繁忙期がやってきていろいろ厳しい月でした。今は比較的暇になりましたが、緊張の糸が切れた反動が大きく、10日ほどいつも以上に生産性の低い日々を過ごしていました。 

 今回のエントリはメモ書き程度ですが、『アニマエール!』1話を見て感じたことについて書き残しておこうと思います。

 1話のメインは以下の三人。メインはもう二人ほど増えそう。
・鳩谷こはね(CV 尾崎由香):おざぴゅあ。野乃はな枠。自己犠牲の化身。勧誘のしつこさは高海千歌枠。
・猿渡宇希(CV 井澤美香子):こはねの保護者ポジション。(こはねとの関係において)なんか報われなさそう。
・有馬 ひづめ(CV 山田唯菜):真面目っ子。結構ボケボケ。後述の通りチアにトラウマ。

ひづめのトラウマ

 アバンはLove&Joyのカバーにあわせて、ひづめの所属するチアリーディングチームが河川敷で応援をしている場面。アラサーの人には懐かしい選曲かもしれない。原曲は2000年に発表された木村由姫の曲。浅倉大介access)プロデュースで、花村大介というドラマの主題歌だった。ドラマを見た覚えは無いがCM等で聴いていたのか印象に残っている。プロ野球でも馴染みのある曲だというのを放送中の実況で知った。カバーを担当するのはXAI。GODZILLAの主題歌を担当している方。東宝

 こはねが河川敷でひづめのチアを見たのは3月という中学を卒業するかしないかで、高校に入学するまでの割と暇な時期。4月、いざ高校に入学しチア部に入ろうとするも部は存在しない。入学式で新入生代表の挨拶をつとめたひづめが、あの時のチアの子だと気づいたこはねは、チア部を作って彼女を勧誘することに。

 勧誘のなか、ひづめはチアはもうしないと意固地になっているが、こはねの人柄や熱心さに少しずつ絆されていく。しかし、こはねに「有馬さんは特別」と言われたことで、ひづめのトラウマスイッチが発動してしまう。「特別」という言葉は、ひづめにとっては過去に所属していたチームの面々からかけられたある種呪いの言葉、チームメイトとの実力差(そしてチアに向き合う姿勢)が開いていくばかりのひづめ自身の足を引っ張ってしまう言葉だったのだろう。

 ひづめの所属していたチームの面々をアバンでしっかり映しながらも、結果的にひづめはチームを追い出されるようにしてやめるハメになる。この落差は割とエグいと思う。あんな笑顔振りまいてきびきびとやっている裏で、ああいう陰険なギスギスがあるなんて……。(いや別に表の応援と裏のギスギスは排他ではないのだけど。)陰険さに拍車がかかるのは、トラウマスイッチ発動後、河川敷を通りかかり在りし日のチアを思い出すくだりでチームのメンバーの顔が映らなかったことも関係しそう。

 一方で捨てる神あれば拾う神あり。チアのスタンツは相手への信頼があってこそという(おそらく)本質を初心者ながら、いや(行き過ぎた利他心とエゴの表裏一体はまあ置いておくとして)利他心の塊だからこそ見抜くことのできたこはねは、チアに未練を残しつつも絶望していたひづめを文字通り救うことになる。(「チアをやってもやらなくてもひとりになるんですね……」のカットは、まるで世界にたったひとり取り残されたような彼女の孤独や絶望を引き出しているように感じる。)

こはね=サーバル?  

 いや泣くところではないのかもしれないのだけど、高所恐怖症のこはねが木に登ってひづめを応援する場面でおいおい泣いてしまった。これあれだ、某けもフレ終盤でかばんちゃんを助けるサーバルちゃん(火が苦手なのに火のついた紙飛行機を飛ばす……)がどこかでオーバーラップしてしまったのではないか……と書きながら非常にエモくなってきてしまった。短いですがおしまい……。